愛犬の「無駄吠え」や「夜泣き」の対策として、防音ケージの購入を検討中の人もいるでしょう。犬の鳴き声はボリュームが大きく遠くまで響くため、騒音トラブルに発展することも少なくありません。
犬の防音ケージは無駄吠え対策として効果的ですが、さまざまな商品があるためなかなか選べない人も多いのでは。
この記事では防音ケージの効果や選び方と併せて、おすすめ商品を紹介します。犬の防音ケージにまつわるよくある質問にも答えるので、ぜひ最後までお読みください。
※本記事はプロモーションが含まれます。
犬の「防音ケージ」って?
防音ケージは、犬の鳴き声などが外に漏れることを軽減できる、高い防音性能を持つケージです。
防音ケージを使用することで、近所との騒音トラブルを予防できるうえ、静かでリラックスできる環境を与えることで、愛犬のストレスを減らす効果も期待できます。
基本的に、密閉性が高い&遮音・吸音効果を持つ素材が使われている点が特徴です。

密閉されていると酸欠や夏場の温度の上昇が気になりますよね。多くの防音ケージは換気システムを搭載しています。空気を入れ替えることで、ケージ内の快適性と安全性が保たれています。
ただし、高性能な犬の防音ケージは10万円を越える高額なものが少なくありません。手軽に防音対策をしたい場合は、通常のケージと組み合わせて使用する防音カバーもおすすめです。
防音カバーは数千円から購入できるため、コストを抑えたい人にぴったりです。目的や予算に応じて選んでください。
おすすめの犬用防音ケージ4選
ここからはおすすめの犬用防音ケージと、ケージと組み合わせて使用するカバーを紹介します。商品の素材や防音性能、サイズなどもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
KAWAI |ワンだぁルーム PVU-030F

楽器メーカーとしても有名なKAWAIのペット用防音室です。遮音性能に優れる「独立二重構造」になっており、30dBの遮音が可能です。
犬の鳴き声は90~100dB程度と言われており、30dBの遮音性能なら洗濯機と同等の60~70dBに抑えられると考えられます。詳しくは以下の情報を参考にしてください。
音の大きさの目安としてマンション内の生活音で例えると、エアコンの音が約41~59デシベル、子どものかけ足が約50~66デシベル、掃除機が約60~76デシベル、洗濯機が約64~72デシベル、ピアノが約80~90デシベル、犬の鳴き声が約90~100デシベルなどとなっています。
引用:マンションの防音対策・騒音トラブル回避について|一誠商事株式会社
温度を調整する換気システムを搭載しており、快適性を求める人や暑さ対策したい人におすすめです。ただし、エアコンやクーラーなどが備わった部屋での使用が前提なので、涼しい室内に設置してください。
さらに、防音ルーム内はチタンコーティングが施されていて、気になる臭いや有害物質を分解してくれます。遮音効果だけでなく、清潔で安全に過ごせる防音ケージを求めている人は、ぜひ候補に入れてみてください。
サイズ | 外寸 幅743×奥行582×高さ787(mm) 内寸 幅631×奥行470×高さ500(mm) |
重量 | 45㎏ |
素材 | – |
防音効果 | 30dB |
換気システム | あり |
窓 | あり |
キャスター | あり |
Fovny |ペット用防音室
耐久性が高い合金フレイムと遮音強化ガラスを使用した、衝撃に強いペット用防音室です。こちらも30dBカットできます。丈夫で耐久性が高いため、力が強い大型犬用のケージとしてもおすすめです。
光がよく入ることに加えて、LEDライト付きで暗い場所でもよく見えます。室内の温度を調節する換気システムも搭載。愛犬の状態を常に見守りたいときや介護にもぴったりではないでしょうか。
キャスターが付いていて移動も簡単なので、設置や掃除も楽です。
サイズ | 内寸75×45×50cm 外寸78×55×78cm |
重量 | 49.6㎏ |
素材 | 防音材、金属強化ガラス |
防音効果 | 30dB |
換気システム | あり |
窓 | あり |
キャスター | あり |
犬小屋制作工房K|防音ケージ7 キャスター付き防音ハウス
国産木材を使用した、温かみのある防音ケージです。完成した状態で届くため「組み立てが苦手」「すぐに使いたい」という人におすすめです。
留守番中の無駄吠えや夜鳴き対策にぴったりで、愛犬を直接入れるだけで鳴き声が⅓ほどに抑えられます。
三菱製の「ロスナイ」を搭載し、換気や温度調整をしてくれます。ロスナイについては以下のとおりです。
ロスナイエレメント(熱交換器)により、換気の際に捨てられてしまう室内の暖かさや涼しさを再利用(熱回収)しながら換気します。約5~8割の熱エネルギーを回収でき、夏期・冬期の冷暖房負荷を低減し、省エネ換気が可能です。
引用:ロスナイとは|三菱電機 空調・換気・衛生
季節を問わず愛犬が快適に過ごせる防音ケージを探している人におすすめです。
サイズ | 内寸幅85cm×奥行55cm×高さ60cm 外寸108cm×62cm×70 |
重量 | – |
素材 | 国産木材、アクリル |
防音効果 | – |
換気性 | あり |
視認性 | あり |
キャスター | あり |
犬小屋制作工房K|防音ケージカバー5
ペットサークルやケージと組み合わせて使用する防音カバーです。アクリル板を外せるためケージが出しやすく、手入れがしやすい仕様です。換気システム搭載で、温度管理しやすく密閉されるリスクもありません。
ケージやサークルごと入れて使うため、木製のカバーに噛みついたり引っ掻いたりして壊すリスクも少ないでしょう。
防音性能も30dB以上と高く、愛犬の鳴き声が気になる人にぴったりです。手持ちのケージやサークルと組み合わせて防音効果を高めるカバーが欲しい人はぜひ検討してみてください。
サイズ | 幅102x奥71x高さ74cm ※ 入口開口62×92cm |
対応サイズ | 93×61c×65cm以下のサークル/ケージに対応 |
素材 | 国産木材、アクリル |
防音効果 | 32dB |
換気性 | あり |
視認性 | あり |
※ロスナイ分の幅が+17cmあります
おすすめの犬用ケージ”カバー”5選
無駄吠えには防音対策が有効ですが、愛犬が吠える原因を探ることも重要です。
たとえば、無駄吠えを引き起こす原因に、視覚的な刺激が挙げられます。人影やカーテンのゆらめきなどの動くものが愛犬の視界に入り、興奮して吠えてしまうこともあるでしょう。
このように視覚が引き金となって無駄吠えする場合は、視界を遮るカバーの使用で無駄吠えが改善する可能性が高いです。
ケージカバーは手頃な価格帯の商品が多く、防音ケージを購入するよりも大幅にコストを抑えられます。
MXCZNR|ケージカバー 犬猫用

耐久性が高いオックスフォード生地で作られたケージカバーです。撥水加工を施されており、屋外でも使用できます。
こちらは防音機能はついていませんが、視界を遮ることにより愛犬が安心し、落ち着いて過ごせるでしょう。視覚的な刺激が原因で愛犬が吠えてしまう場合に有効です。
防音性能が高い防音ケージやカバーよりも手頃な価格帯で、コスパの良さも魅力です。サイズ展開が豊富なので、ケージに合わせて選んでください。視界を遮ると愛犬が落ち着く場合や、コストを抑えて無駄吠え対策をしたい人におすすめです。
サイズ | 63.5×48×50.8cm 79×50.8×53cm 94×61×63.5cm 109×74×76cm 124.5×79×84cm |
素材 | オックスフォード生地 |
防音効果 | – |
換気性 | – |
視認性 | あり |
リッチェル|ペットサークルカバー

こちらもサークルやケージと組み合わせて使用するカバーです。防音機能はなく、視覚的な刺激を遮ることで愛犬が落ち着き、リラックスして過ごしてもらうアイテムです。
ポリエステル素材のため水洗いでき、臭いや汚れが気になるときに簡単に手入れできます。室内での使用におすすめで、シンプルなデザインとベージュ系の色味がインテリアに馴染みやすいこともポイントです。
使用しないときは前面の生地をテープで止めて使えます。
サイズ | 90×60×58.5cm、 |
素材 | 布地・バイヤステープ:ポリエステル 面ファスナー:ナイロン ファスナースライダー:スチール |
防音効果 | – |
換気性 | – |
視認性 | あり |
FURLOU|ペットサークルカバー

耐久性が高いオックスフォード生地を使用したケージカバーです。ケージの上からかぶせるだけで、かんたんに設置できます。防風性・防水性があり、防臭性や防汚性にも優れているため、屋外屋内ともに利用できます。
防音性能はありませんが、愛犬の視界を遮ることで間接的に無駄吠えを減らせる可能性があります。厚みがある生地で特に冬場には冷風を防いで愛犬に快適な環境を与えられるでしょう。
サイズ展開が豊富で、犬種やケージのサイズに合わせて選べる点も魅力です。
サイズ | 51×36×43cm 61×43×52cm 110×70×90cm 125×95×110cm |
素材 | オックスフォード生地 |
防音効果 | – |
換気性 | – |
視認性 | なし |
ottostyle.jp|ペットサークルカバー

ケージにセットし、視界を制限することで間接的に無駄吠えを減らすケージカバーです。生地が濃い色味なので明るさを遮断します。就寝中や夜間に電気をつけても愛犬の刺激になりにくいでしょう。
使い方が簡単で、上からかぶせてファスナーを下げるだけで設置できます。
中が見えるようにそれぞれの面を開け、生地を巻き上げて固定することも可能です。コンパクトに折りたためるため、収納時に無駄なスペースを取りません。
愛犬の視界を遮り無駄吠えを減らしたい場合や、寝る時だけ使いたいなど使用するシーンが限られている場合におすすめです。
サイズ | 90×60×60cm |
素材 | ポリエステル |
防音効果 | – |
換気性 | – |
視認性 | なし |
ペットサークルカバー

傷が付きにくいオックスフォード生地を使用したケージカバーです。こちらも防音というよりは視界を遮って愛犬を安心させるタイプのアイテムです。
側面には小さな窓が開いており、愛犬の様子をチェックできます。全面にファスナー付きで全ての面が解放でき、愛犬の視界を確保したい時や換気の際に便利です。
好きな面を開けて愛犬の様子が見られるため、ケージを設置する向きや場所が限られている場合におすすめです。
サイズ | 長さ51×幅37×高さ45cm 長さ61×幅43×高さ50cm 長さ62×幅45×高さ58cm 長さ70×幅50×高さ60cm 長さ76×幅48×高さ58cm 長さ78×幅54×高さ70cm 長さ85×幅60×高さ70cm |
素材 | オックスフォード生地 |
防音効果 | – |
換気性 | – |
視認性 | なし |
犬の防音ケージの選び方
犬の防音ケージを選ぶ際には「防音効果を感じられるケージが欲しい」「合わないものを購入して後悔したくない」と考える人は多いでしょう。
ただ防音性能が高ければよいわけではなく、愛犬が安心して過ごせることや、実用性を考慮して選ぶことが大切です。
ここでは犬の防音ケージを選ぶポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
サイズにゆとりがあるか
サイズに合った防音ケージを選ぶことで、愛犬が快適に過ごせます。ケージの中でも体を動かせるよう、サイズには少しゆとりを持たせましょう。
結論から言えば、小型犬も大型犬も、「ケージの中で方向転換できるくらい」が最適なサイズです。高さは、頭上に5cm~10cmのゆとりがあるのが理想的です。犬は狭い巣穴を好む習性を持つため、寝返りを打ったり、方向転換したりできる程度の広さがあれば、狭いケージの方がリラックスできます。
引用:【オーダーメイド】犬のケージの必要性と選び方 Q&Aと価格・防音性・事例のご紹介|株式会社PLAS.co

思いの外スペースが狭く、心配になる人もいるかもしれません。しかし犬にとってはあまり広すぎない方が安心でき、落ち着くようです。
とはいえ、ケージ内で動いたり横になったりして、リラックスできるスペースは必要です。
愛犬の大きさによって適切なサイズが変わるので、子犬の時に購入する場合は成長後のサイズも考慮して選びましょう。
防音効果が数値で示されているか
鳴き声を抑えるために購入する場合は、防音効果が高いものを選んでください。犬の鳴き声は100dBとかなり大きく、防音効果が高いものでなければ期待する効果が得られません。
犬の鳴き声を環境基準の55dB以下にする場合、35~45dBをカットしなければなりません。防音ケージを選ぶ際は、この数値を目安に「防音効果」や「遮音効果」が数値で示されているものを選んでみてください。
音の大きさは「デシベル(db)」という単位で表しますが、環境省が定める環境基準※において、一般的な住宅地域では昼間で55デシベル以下、夜間で45デシベル以下が望ましいとされています。また、「騒音の目安」によると、「犬の鳴き声」は約90〜100デシベルとなっており、日常生活音の中でもかなり大きな音であることがわかります。
引用:OSTEMMAGAZINE|ご近所にも気配りを!ペットの鳴き声トラブル予防策|LIXIL

実際に購入した人の口コミをチェックすることもおすすめです!
頑丈な素材でできているか
ステンレスなどの頑丈な素材で作られている防音ケージは耐久性が高く、安全面にも優れています。たとえば家具が転倒するなどの思いがけない衝撃を与えられても、頑丈な素材なら簡単には壊れません。
また以下の投稿のように、愛犬がケージを破壊して困っている人もいます。
最初は慣れないせいでケージをガリガリと噛んだりひっかいたりしていましたが、それも1週間くらいでおとなしくなりました。
が、ここ1週間ほど前から振り出しにというよりも前よりもひどい破壊をするようになりました。
ケージが木でできているので、今にも壊れそうな勢いです。
(saomokaさん)
引用:犬の留守番・・・破壊行動|教えて!goo
耐久性が低い素材が使われている場合、愛犬がケージを噛んで破壊する可能性があります。頑丈な素材だとケージが長持ちするでしょう。
また、簡単に壊れるケージは愛犬が破壊してケージ外に脱走し、思わぬ事故に繋がるかもしれません。
飼い主の外出中に家で留守番をしていた犬や猫がこんろの操作ボタンやスイッチを押したことによる事故が多い他、ペットが電気製品に排尿したり、電源コードをかみついたりしたことによる事故も発生しています。
引用:“もふもふプッシュ”にご用心~「ペットによる火災事故」を防ぐポイント~|製品評価技術基盤機構
防音ケージを長持ちさせるだけでなく、愛犬の安全を守るためにも、頑丈な素材にこだわって選んでみてください。
通気性に優れているか
愛犬が安全かつ快適に過ごせるように、通気性が優れているものを選んでください。
換気システムを搭載していたり、通気性に優れるオックスフォード生地を使用していたりする防音ケージやカバーは、空気が循環しやすく快適に過ごせるでしょう。
犬の防音ケージは音を漏らさないように密閉性を高めています。しかし、通気性が悪いと熱中症になる可能性があり、特に夏場は危険です。犬が熱中症になりやすい状況については、以下の情報を参考にしてください。
・エアコンのない部屋や車などの暑い環境下に長い時間いる状況(留守番時など)
・暑さが厳しい時期の屋外で長時間、直射日光を浴びる状況
・高温で換気不十分なケージなどに閉じ込めた状態
・気温や湿度が高い場所で運動をしたとき
・照り返しの強い舗装道路上での散歩時
引用:熱中症 <犬>|みんなのどうぶつ病気大百科
ケージ内は換気が不十分になりやすく、エアコンの空気も循環しづらいため、気温が高い夏は愛犬の熱中症リスクが高まります。

特に暑さが厳しい時期は、通気性に優れていて温度調整しやすいメッシュ素材を部分的に採用した防音ケージやカバーもおすすめです。
お得に犬の防音ケージを利用する方法
高性能な犬の防音ケージは高額な商品が少なくありません。そのため「コストを抑えたい」「効果がなかったらどうしよう」と思う人もいるでしょう。
ここではレンタルや手作りなどのさまざまな選択肢を紹介します。購入をためらっている人はぜひ参考にしてください。
レンタルする
犬の防音ケージの購入に踏み切れない場合は、レンタルがおすすめです。
犬の防音ケージは20万円以上する場合があり、予算の都合で購入を見送る人もいるでしょうか。また、子犬や老犬の無駄吠え対策で使用する時期が限られる場合、レンタルの方がコストを抑えられる可能性があります。
犬の防音ケージのレンタルサービスをしている「防音犬小屋レンタくん」は月額4,378円(税込)から(※2025年6月時点)利用可能です。必要な期間だけ借りられて、不要になったタイミングで返却できるので処分の手間がかかりません。

コストを抑えたい人や、防音ケージの効果が気になる人は、ぜひレンタルを検討してください。
手作りする
DIYが得意なら、手作りで防音ケージを作ることもおすすめです。遮音シートや吸音材、防音マットを組み合わせて防音効果を高めましょう。
音漏れを防ぐには隙間を失くすことが重要ですが、窒息や酸欠のリスクがあるため完全に密閉するのは危険です。ダクトや換気扇などで空気の通り道を設置してください。
また密閉するとケージ内の温度が上がりやすく、熱中症のリスクが高まります。夏場などの気温が上がりやすい季節は使用を控えた方がいいでしょう。

手作りする場合は一目で温度や酸素濃度などがわかるようにケージ内に温度計や空気測定器を設置するのもおすすめです。
中古品で手に入れる
犬の防音ケージは高額な商品も多いですが、中古品なら安く手に入ります。
中古品で手に入れるにはメルカリやジモティーなどのフリマアプリや、リサイクルショップなどで探してみてください。フリマアプリでは、早く処分するために相場より安く出品する人もいるので、マメにチェックしましょう。

ただし以下の情報のように犬は嗅覚が敏感です。
一般的には人間の約5千~2万倍の嗅覚があると言われていますが、お酢等の酢酸臭であれば、100万倍に薄めたものでも探知できるという実験結果が出ています。
引用:麻薬探知犬紹介 |長崎税関Nagasaki Customs
愛犬が臭いを気にしてケージに入りたがらない可能性もあるので、中古品のケージを購入する場合は丁寧に掃除をしてから使用しましょう。
犬の防音ケージに関するよくある質問
犬の防音ケージに関して、多くの人が気になる疑問や質問を集めました。
防音ケージの選び方や効果的な使い方、実際に使用した際に起きるトラブルや悩み事などさまざまな質問に答えます。これから防音ケージを使う人は参考にしてください。
※タップすると折りたたみが開きます
屋内に置くと防音効果が高まるため、基本的には屋内への設置がおすすめです。屋外に設置すると音が漏れて効果が薄れるだけでなく、外部の音がケージ内に入るため愛犬が落ち着いて過ごせません。
さらに温度変化が激しい屋外はケージ内の温度管理がむずかしいです。特に、夏場に使用する場合は必ず空調が効いた室内に設置してください。エアコンの風が当たり過ぎても冷えるため、エアコンの風向きや距離にも気を配りましょう。
室内に設置する場合は、邪魔になりにくい壁際がおすすめです。壁に遮音シートや吸音材を貼ることでさらに防音効果が高まります。外部の音が入りやすく音漏れしやすい窓やドアの近くは、防音と愛犬の快適性を考えると避けた方が良いでしょう。
無駄吠え対策で使用する場合、防音ケージはあまり広すぎない方が興奮した状態の愛犬がリラックスできます。
具体的なサイズとしては先述したとおり、ケージ内で方向転換でき、横になったときにくつろげる程度が目安です。高さに関しては、立った時に10cm程度天井との間隔があると良いでしょう。
立っている時の姿勢と寝ている時の姿勢の愛犬の大きさを計測して、適切なサイズを割り出してください。
防音ケージは狭いので長時間の使用を避け、トイレも設置しない方がいいでしょう。その理由としては以下の情報をお読みください。
使用方法としては、ケージ内にトイレを設置しないことが基本です。犬は本能的にハウス内に排泄物があることを嫌います。特に子犬の場合、トイレを設置すると「食糞」を覚えてしまう原因にもなりますので、注意が必要です。ケージ内での長時間の使用は避け、数時間おきに換気を行うことも大切です。
引用:犬の吠え声対策に!防音室の必要性と選び方|Bo-On Room
とはいえ留守番や老犬の介護などのやむを得ない事情があるという人もいるでしょう。
その場合は愛犬の体のサイズよりも大きめの防音ケージを選び、トイレをケージの奥に置きます。ケージ内で暴れた時のことを考えて、寝床や餌箱と離して固定するなどの工夫をしてください。
吠える原因を探り、無駄吠えしないようにしつけましょう。
たとえば留守番のために防音ケージに入れると不安で吠える場合は、短時間ケージに入れて慣らしてください。
大声を出したり叱ったりすると、吠えれば飼い主の気を引けると学習するため逆効果です。吠えたら静かにその場を離れ、静かになったら褒めてしつけましょう。
また、愛犬がストレスを溜めないように毎日散歩したり一緒に遊んだりすることも大切です。

愛犬と信頼関係を築き、安心感を与えましょう。
飼い始めたばかりの子犬は、環境の変化によるストレスや不安でケージ内でご飯を食べなくなることがあります。しかしここでケージ外に出すと癖になるので、なるべくケージ内で食事ができるように工夫しましょう。吠えても過剰に反応しないように心がけ、ケージで食べてもらうようにします。
しつけ中はおやつを控え、匂いで食欲が増すようにご飯や器を温めることがおすすめです。それでも食べない場合はケージ内に愛犬を入れて、手から直接食べてもらいましょう。
子犬はしっかりご飯を食べないと栄養失調になります。食べる量が少ない場合は総合栄養食を取り入れ、栄養不足にならないように気をつけてしつけをしましょう。
愛犬が粗相した時は叱らず、成功した場合に褒めることが大切です。排泄物を食べないよう、放置せずに素早く片付けてください。
防音ケージに入れる前に散歩に行き、トイレを済ませることもおすすめです。
トイレとそれ以外のスペースの区別が付かなくて粗相する場合は、寝床や食器を置く場所を少し高くしてみましょう。「犬小屋製作工房K」ではトイレと休むスペースが分かれているオーダーメイドの防音ケージも取り扱っているので、気になる方は問い合わせてみてください。
使わない防音ケージの処分方法には次のようなものがあります。
- 粗大ごみとして出す
- 解体して家庭ごみとして出す
- フリマアプリで売却する
- 譲るまたは寄付する
- 不用品の回収業者に引き取ってもらう
粗大ゴミは自治体によって分別方法や金額、ゴミの出し方が異なります。東京都の場合は、まず自治体に問い合わせて粗大ごみシール券を購入し、指定の収集場所に出します。詳しくは各自治体の公式サイトなどでルールを確認しましょう。
多くの地域では1辺30cm以下に解体すれば家庭ゴミとして無料で処分できます。ただし手間や怪我のリスクがあるので、他の方法も検討してみてください。
ゴミとして処分する手間や費用をかけたくない場合は、メルカリなどのフリマアプリを利用しましょう。特に、高価な防音ケージは10万円以上で売れることもあります。

ただしすぐに売れるとは限らないので、処分を急いでいない人におすすめです。
防音ケージを必要としている動物保護などのボランティア団体に寄付をするか、知人に譲る方法もあります。

汚れや傷などがなく、状態が良いものは特に喜ばれるでしょう。
確実に処分したい時は、不用品回収業者に依頼しましょう。ただ高額請求や不法投棄などをする悪徳業者もいます。このようなトラブルを避けるためには、市区町村から「一般廃棄物処理業許可」をもらっている業者を選んでください。
犬の防音ケージで無駄吠え対策をしよう
犬の無駄吠えは騒音レベルが高く、近隣住民とのトラブルが起きることもあり、頭を悩ませている飼い主は多いでしょう。
この記事で紹介した高性能な犬の防音ケージを取り入れれば、無駄吠えのボリュームが抑えられます。また、防音ケージに入ることで愛犬がリラックスし、落ち着いて過ごせることもメリットです。
人間だけでなく愛犬自身にもさまざまなメリットがあるので、無駄吠えに悩んでいる人はぜひ防音ケージの購入を検討してみてください。
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