この記事では、子供と楽しめる簡単な釣り方やおすすめの釣りグッズを紹介します。
子供と一緒に釣りをしてみたいけど、「釣れるのかな?」「危なくないかな?」と不安に思っている人も多いのではないでしょうか。
簡単な釣り方を選び、安全面に充分注意をしておけば、子供と楽しめる方法はたくさんあります。
子供と一緒に ”魚を釣る楽しさ” を共有したいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
F!ND編集部 コウイカ
現役マリーナスタッフで、10年以上のマリーナ勤務歴がある。自身も釣りやウェイクボードなど海遊びが好きで、マリーナ利用者との会話や体験の共有を大切にしている。
【子供向け】簡単な釣りの種類
釣りには、「エサ釣り」や「ルアー釣り」など、様々な種類があり、釣り方によって釣れる魚が異なります。ここでは数ある釣り方のなかから、子供でも簡単にできる釣り方をいくつか紹介するので、子供の年齢や釣りたい魚に合わせて、楽しめそうな釣り方を選んでみましょう。
子供と楽しめる釣り①:サビキ釣り

サビキ釣りとは、小さな針が複数ついた仕掛けを使って、主にアジ・イワシ・サバなどの小魚を狙う釣り方です。初心者でも簡単に、防波堤や港などでの海釣りが始められるポピュラーな釣り方で、ファミリーフィッシングとして人気があります。
仕掛けの末端にクリップが取り付けられていることが特徴。子供でも簡単にセッティングできます。エサカゴにアミエビなどを入れて、撒き餌をすることで、多くの魚をおびき寄せられるため、他の釣り方に比べて魚が釣れやすいことが魅力です。
必要な道具
サビキ釣りを行う際は、下記で紹介する道具を用意しましょう。
サビキ釣りのコツ
- エサをこまめに撒く
カゴにアミエビを入れて、魚を寄せ続けることが大切。カゴを落とすと中のエサが撒かれて無くなるので、一投ごとにエサを詰め直しましょう。
- 仕掛けはまっすぐ落とす
群れの中にスッと落とすことで針にかかりやすくなります。落とした後、少し上下にシャクると食いつきやすくなるので試してみましょう。
子供と楽しめる釣り②:ウキ釣り

ウキ釣りとは、「ウキ(浮き)」を使ってアタリ(魚がエサを食った反応)を視覚的にとらえる釣り方です。仕掛けを水中に漂わせつつ、魚がエサを食ったときにウキがピクッと動いたり沈んだりすることで、タイミングを見て合わせる釣りスタイルです。
ウキの動きを見ることで、子供でも魚がエサに食いついてきていることがすぐにわかるため、釣れるかもしれないドキドキやワクワクを楽しめます。
メジナ、チヌ(クロダイ)、アジ、サヨリ、ウキフカセで真鯛など、小型から中型の魚を狙えることも魅力ですね。

潮に乗せて自然に流すことで、警戒心の強い魚を針に近づけさせることがポイントです。
必要な道具
ウキ釣りを行う際は、下記の道具を用意しましょう。
![]() | ウキ | ・棒ウキ、玉ウキなどがある・アタリがあるとウキが沈むため、わかりやすい |
![]() | ロッド(竿) | ・4m前後の磯竿が一般的・万能竿でもOK |
![]() | リール | ・2,000〜3,000番のスピニングリールが定番 |
![]() | 仕掛け | ・道糸→ウキ止め→シモリ玉→ウキ→サルカン→ハリスの順番にセット |
![]() | エサ | オキアミやゴカイなど |
ウキ釣りのコツ
- タナ(魚の泳層)を合わせる
魚が泳いでいる深さにエサが届かないと釣れません。ウキ止めで深さを調整しながら、どのタナに反応があるかを探りながら釣りをしましょう。
- ウキの動きに注目する
ふわっと沈む、ピクピク揺れる、スーッと横に動くなど、魚によって動き方が違います。浮きが沈んだら、針が魚の口にしっかりと引っかかるように、シャクリを入れてみましょう。
- 潮の流れを読む
魚を釣るためには、エサが自然に流れるように投げる方向や位置を調整することが大切です。まずは、とりあえず投げてみて、潮の流れを確認してみると良いでしょう。

潮目(潮のぶつかるライン)に魚がいることが多いので、潮目を狙ってみてください。
子供と楽しめる釣り③:ちょい投げ釣り

ちょい投げ釣りとは、その名の通り「ちょっと投げる」だけで楽しめるシンプルな投げ釣りのスタイルです。遠投せず、岸から10〜30メートルくらい沖に軽く投げるだけでOK。初心者やファミリーにも人気の釣り方です。
竿とリール、仕掛け、エサがあればすぐできるシンプルさが魅力。キス、ハゼ、ベラ、カサゴ、メゴチ、カレイ、アイナメなど、季節に応じていろんな魚が狙えます。
必要な道具
ちょい投げ釣りを行う際は、下記の道具を準備しましょう。
![]() | ロッド(竿) | ・2〜3mくらいのコンパクトロッドや万能竿がおすすめ・磯竿やルアーロッドでも代用できる |
![]() | リール | ・2,000〜3,000番のスピニングリール |
![]() | 仕掛け | ・ジェット天秤やナス型オモリ+仕掛け(2〜3本針)が定番・初心者は市販の「チョイ投げセット」が便利 |
![]() | エサ | ・イソメやゴカイ、冷凍エビが定番・ワーム(疑似餌)でも釣れる |
ちょい投げ釣りのコツ
- 根がかりしにくい場所を選ぶ
ゴツゴツした岩場は、根掛かりがしやすく、仕掛けがきれてしまうことがよくあります。初心者は、砂地や砂利底の堤防や港などを選ぶと、仕掛けをなくすリスクを軽減できるのでおすすめです。
- ゆっくり引いて探る
投げたらゆっくりとズルズル引いて、魚のいるポイントを探ってみましょう。たまに止めてみたり、巻くリズムを変えてみることも有効です。
- こまめにエサのチェックを行う
フグが多い場所では、エサや仕掛けをかじられることが多いので、エサのチェックはこまめに行いましょう。また、魚の食いつきが悪い場合は、エサを変えてみることもおすすめです
- 潮の動く時間帯を狙う
潮の動きがない潮止まりの時間帯は、釣れない可能性が高いです。干潮・満潮の前後など、潮の動きがある時間帯を狙ってみましょう。
子供や初心者におすすめの釣りアイテム
釣りをするためには、釣り竿や仕掛けなどの最低限必要な道具はもちろん、安全面や便利さを考えると、用意しておきたいものがいくつかあります。ここでは、釣りに必要な道具を紹介するので、これから釣り道具を揃える人は参考にしてみましょう。
ロッド(釣り竿)
ロッド(釣り竿)は「狙う魚の種類」や「釣り方」に合わせて選ぶことがベストですが、初心者ではどれを選べば良いのかわかりずらいですよね。

また、初めのうちからロッドを何本も持っていても、使い分けが難しいです。
そこで、まずは様々な釣り方に使えるロッドがおすすめします。様々な釣りに応用できる竿の代表例としては、エギングロッドやシーバスロッド、ライトなルアーロッドなどがあります。
ロッド(竿) | 狙える魚 |
エギングロッド(イカ釣り用) | 小型〜中型の魚(イカ、アジ、メバル、タイなど) |
シーバスロッド(ズズキ釣り用) | 中型〜大型の魚(シーバス、ハマチ、大きめのタイなど) |
ライトなルアーロッド | アジ、メバル、キスなど |
ロッド+リールセット | ・すぐに釣りが始められることがメリット・主にアジなどの小型の魚を釣る場合に便利 |
おすすめアイテム①:ダイワ エギングロッド エントリーモデル

エギングロッドのエントリーモデル。有名釣りメーカーのダイワが販売しているロッドで、扱いやすさが魅力です。エギングだけでなく、サビキ釣りやウキ釣りなどにも代用できます。
まずは、サビキ釣りなどからはじめてみて、春や秋のイカがよく釣れる季節にエギングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
アイテム名 全長(m) 自重(g) 継数 適合ライン 83ML 2.51m 108 2 0.4〜1.0 86ML 2.59m 110 2 0.4〜1.0 83M 2.51m 108 2 0.4〜1.0 86M 2.59m 113 2 0.4〜1.0 引用元:ダイワ|エギング X
おすすめアイテム②:ダイワ 振り出しルアーロッド CROSSBEAT SW

持ち運びが便利なコンパクトロッド。全長が2.29mと子供でも扱いやすい長さなので、親子で釣りをする際におすすめです。
エサ釣りはもちろん、ルアー釣りでメバルやアジなどの小型の魚を狙えます。
おすすめアイテム③:Sugarman 釣りセット
ロッドとリールがセットの「Sugarman釣りセット」。仕掛けや収納バッグなども付属されているため、すぐに釣りに行けます。
海釣りや川釣りなど、さまざまな用途に対応しており、気軽に釣りを始めたい人におすすめです。
リール
リール選びは、狙う魚によってサイズが異なりますが、サビキ釣りなどに使う場合は、2,000〜3,000番くらいがおすすめです。
2,000〜3,000番クラスならアジなどの小型の魚からタイなどの中型の魚を狙う際に使いやすく、重たすぎないため子供でも持ちやすく、スムーズに巻けます。
おすすめアイテム:シマノ リール 19 FX 糸付

釣具の大手メーカー「シマノ(SHIMANO)」のスピニングリール「FX」。1000〜4000番までそろっているため、狙う魚によってベストサイズのリールを選べます。
2,500円前後とかなりリーズナブルな価格が特徴。さらに糸付きなので、初心者にはぴったりのリールです。
仕掛け
ターゲットの魚を釣るためには、仕掛け選びはとても重要です。とはいえ、釣具屋には仕掛けが数多くあり、釣り初心者はどの仕掛けを選べば良いのかわかりづらいでしょう。
まずは、仕掛けとエサがセットの商品を使用してみることをおすすめします。
おすすめアイテム:つり具TEN サビキ釣り仕掛け 1DAYパック
サビキ替え針、カゴ、エサがセットの「つり具TEN サビキ釣り仕掛け 1DAYパック」。替え張りとカゴはスペアも同封されているため、エサさえ購入すれば2回目以降も使用できます。
アジなどの小型の魚を釣りたいと考えている人は、ぜひ試してみましょう。
バケツ
釣った魚を一時的に入れておくのに便利なのがバケツです。水を入れて魚を生かしておけるため、鮮度を保った状態で持ち帰ることができます。また、手を洗ったり道具を洗ったりする際にも役立つため、一つは用意しておいたほうが良いでしょう。
おすすめアイテム:シーバー バケツ 22cm
SEAVERの水汲みバケツは、サビキ釣りやアジング、メバリングなど幅広い釣りに使えます。折りたたむと4分の1のサイズに収縮されるため、持ち運びのときもかさばりません。
6メートルのロープ付きで、高い防波堤での水汲みも可能です。
ライフジャケット
安全に釣りを楽しむためには、ライフジャケットの着用が欠かせません。特に海や川など水辺での釣りでは、万が一の事故に備えて大人も子供も必ず着用するようにしましょう。
おすすめアイテム①:BASARO 手動膨脹式ライフジャケット
腰巻きタイプの手動膨張式ライフジャケット。腰に付けるため、暑い日でも快適に使用できます。国土交通省型式承認のライフジャケットであり、安全性も高いです。
おすすめアイテム②:Gogokids ライフジャケット 股ベルト付き
ベストタイプの子供用ライフジャケット。股ベルトも付いているので、落水時に脱げることがありません。
釣りはもちろん、川遊びや海水浴でも使えます。
クーラーボックス
釣った魚を持ち帰る際に欠かせないのがクーラーボックスです。保冷剤と一緒に使うことで、魚の鮮度を長時間保てます。飲み物や食べ物を冷やしておくのにも便利です。
夏場に釣りをする際は、ペットボトルの飲み物を凍らせておくと、ぬるくなりにくく、首などを冷やすなどの熱中症対策もできるのでおすすめ。
おすすめアイテム:ダイワ クールラインα3
ダイワのクールラインα3。25Lのサイズであれば、アジなどの小型の魚が充分入ります。大き過ぎず、持ち運びがしやすいので、釣った魚が傷まないように氷などを入れておくと良いでしょう。
帽子&サングラス
日差しの強い日には、帽子とサングラスで紫外線対策をしましょう。帽子は熱中症の予防に、サングラスは水面の反射を防いで目を守る役割があります。釣りに集中するためにも必要なアイテムです。
おすすめアイテム①:ザノースフェイス ホライズンハット
夏場の釣りでは、帽子が必須アイテムです。ホライズンハットは360度にツバがついているため、キャップタイプよりも直射日光をより防げます。
人気のアウトドアブランドのザノースフェイスのホライズンハットを被って、おしゃれに釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
おすすめアイテム②:Duduma スポーツサングラス
海は照り返しなどで眩しいので、釣りの際に着用するサングラスは、偏光レンズがおすすめです。Duduma スポーツサングラスは、偏光レンズでありながら、2,000円前後とリーズナブルです。
日中に釣りをする際には、ぜひ着用してみてくださいね。
子供でも簡単に釣るためのコツ

魚が釣れやすい場所を選ぶ
漁港や堤防、公園内の釣り場など、魚が集まりやすい場所を選ぶことで、釣れる確率が高まります。事前に地元の釣り情報をチェックして、初心者にも実績のあるポイントを探してみましょう。
ポイントを調べる際には、釣具店のサイトをチェックしてみると良いです。例えば、全国に店舗を展開している「釣具のポイント」では、公式サイトで釣り場情報をアップしてくれています。

身近に釣りをする人がいれば、その人に釣れるポイントを聞いてみても良いでしょう。
朝や夕方の時間帯を狙う
魚は朝や夕方など、涼しい時間帯に活発に動く傾向があります。日中よりも早朝や夕暮れ時を狙うことで、効率よく釣ることができます。暑さ対策にもなるため、子供との釣りにもおすすめです。
エサのつけ方を工夫する
エサの付け方一つで、魚の反応が大きく変わります。しっかりと針に刺し、自然に見えるようにするのがコツです。また、エサを少し小さめにすることで、子供でも小さな魚を釣りやすくなります。
エサだけ食べられていたり、外れていたりする場合があるので、たまにに引き上げてエサがあるかのチェックも行いましょう。
子供と釣りをする際の注意点

子供と釣りをする場合は、大人だけで釣りをする場合に比べて、気をつけなければならないことが多くあります。安全面を中心に、いくつかの注意点を紹介するので、参考にしてみましょう。
安全な釣り場を選ぶ
釣り場を選ぶ際は、釣れると評判の場所を選ぶことも大切ですが、子供と一緒に釣りをするのであれば、まずは安全面を第一に考えることが重要です。
足場のしっかりとした防波堤や釣りが禁止されていない港、柵のついた場所など、子供に危険が及びにくい釣り場を探してみましょう。
トイレがあるかをチェックしておく
子供と一緒に釣りをする際は、釣り場の周りにトイレがあるかを事前にチェックしておくと、いざという時に慌てなくてすみます。
公衆トイレが近くにある釣り場は、それほど多くは無いので、コンビニやトイレを貸してもらえそうなお店などを見つけておくと良いでしょう。
ライフジャケットは必ず着用する
釣りをする際は、ライフジャケットを着用して、海や川に落ちたときの対策をしておくことが大切です。服を着た状態で水の中に落ちてしまうと、泳ぎが上手な大人でさえも冷静に対応することは難しいです。
子供が水の中に落ちたときに、大人が助けようとして命を落としてしまうケースもニュースでよく耳にすると思います。

自分や子供の命を守るためにも、ライフジャケットは必ず着用しましょう。
ゴミを持ち帰る
釣りで使ったエサや仕掛けの袋、針などのゴミは必ず持ち帰りましょう。特に針のついた仕掛けを放置して帰ると、ほかの釣り人が気がつかずに踏んだり手に刺さったりすることがあり、かなり危険です。
気持ちよく釣りを楽しむためにも、ゴミを持ち帰るという当たり前のマナーを守り、子供のお手本となる行動を心がけましょう。
周りの釣り人と場所を譲り合う
魚が釣れるポイントには、多くの釣り人が集まります。周りの釣り人と近い距離で釣りをしていると、糸が絡まってしまうことがよくあるので、適度な距離を保って釣りをすることが大切です。
また、自分たちだけ広いスペースを使ったり、同じ場所に長く居続けていると、他の釣り人からの印象が良くないので、場所を譲り合うなどの配慮をすることを心がけましょう。
子供と一緒にまずは簡単な釣りを楽しもう
子供と一緒に釣りを始めるのであれば、サビキ釣りやウキ釣り、ちょい投げ釣りがおすすめです。特にサビキ釣りは、真下に落とせば良いので、初心者や子供には少し難易度が高い「投げる」動作がありません。
まずは、サビキ釣りから始めてみて、ハマればどんどんレベルの高い釣りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
まだ、道具を揃えていない人は、この記事でおすすめしたアイテムを参考に、自分に合った釣り道具を選んで、子供と一緒に釣りを楽しんでくださいね。
コメント