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この記事では、夜釣りを楽しむ際のマナーについて解説します。
夜釣りは大型の魚を狙える魅力がある一方、周囲への配慮が欠かせません。ライトの使い方やゴミの持ち帰りなど、マナーを守ることが安全と釣果の両方につながります。
夜釣り特有の環境や注意点、必ず守りたいマナー、安全に夜釣りを楽しむためのおすすめアイテムを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
F!ND編集部_コウイカ
現役マリーナスタッフであり、10年以上のマリーナ勤務歴がある。自身も釣りやが好きで、最近はジギングやエギングにハマっている。
夜釣りは昼釣りと何が違う?

夜釣りは、暗闇のなかで魚が活発になる時間をねらう釣りです。「静けさ」や「低い水温」などの条件が、釣りの成果に大きく影響します。ここでは、夜釣りと昼釣りの違いについて解説します。
夜釣りならではの環境がある
夜の海や川は昼よりも静かで、水温が下がることで魚が岸近くまで寄ってくることがあります。また、周囲が暗いため魚が警戒心を弱め、ルアーやエサへの反応が良くなるケースが多いです。
一方で、「視界が悪く足元が見えにくい」「天候の変化に気付きにくい」など危険も多く潜んでいます。暗闇に慣れていない初心者は、ヘッドライトや反射材を活用して自分の位置を示し、周囲に存在を知らせることが重要です。
夜ならではの魅力を楽しむためには、まず環境を正しく理解することから始めましょう。
マナーを守ることが安全と釣果に直結する
夜釣りは、静けさ・暗さが魅力ですが、それがトラブルの原因にもなります。
たとえば、強いライトで不用意に水面を照らすと、魚が警戒して釣果が落ちるだけでなく、他の釣り人の視界を奪い事故につながる恐れがあります。
また、ゴミの放置や車の騒音は近隣住民や漁業関係者とのトラブルを引き起こし、釣り場の立ち入り禁止につながる可能性も否めません。

マナーを守ることは自分の安全を確保するだけでなく、釣り場を守り、釣果を伸ばす最善策といえます。
夜釣りで必ず守りたいマナー5選

夜釣りでは周囲が暗いため、人や自然への配慮がより重要です。
ここでは、夜釣りで必ず守りたいマナーをいくつか紹介します。以下で紹介するマナーをよくチェックして、夜釣りの際に心がけましょう。
ライトで水面をむやみに照らさない
魚は光に敏感なので、強い光を水面にあてると警戒して散ってしまいます。釣果が落ちるだけでなく、ほかの釣り人の仕掛けが見えにくくなり、ライン(釣り糸)が絡まってしまうことも。
手元や足元を照らすなら、調光式のヘッドライトを使用し、必要な範囲だけを最低限の明るさで照らすことが大切です。
夜釣りの際には、魚に優しい赤色LEDや光量を絞ったモードがあるライトを選ぶと良いでしょう。
自分で出したゴミは持ち帰る
釣り場にゴミを残すことは、環境汚染につながるだけでなく、立ち入り禁止の原因にもなります。
夜釣りは暗い環境のため小さなゴミを見落としやすく、風で飛ばされる危険もあります。
ゴミ袋を必ず持参し、クーラーボックスの中に入れておいたり、持ち手にくくり付けておいたりして、風で飛ばされないように注意しましょう。
また、帰る前には足元をライトで確認して見落としがないかも要チェックです。

釣り人ひとりひとりが意識すれば、良好な釣り環境を長く維持できます!
車のエンジン音に注意する
夜間は周囲が静まり返っているため、車のアイドリング音やドアの開閉音が想像以上に響きます。
近隣住民の睡眠を妨げるだけでなく、漁業関係者とのトラブルに発展するケースもあるので注意が必要です。
到着後はエンジンを早めに切り、ドアは静かに閉めるなど、騒音に対するマナーを心掛けましょう。
釣り場は譲り合う
人気のポイントでは釣り人が集中しがちです。無理に割り込むとトラブルの原因になるだけでなく、仕掛け同士が絡まってしまうこともあります。
先に入っている人がいる場合は声をかけましょう。隣の人の道具を踏んだり、投げたラインが絡まったりしないように、距離を取って釣りをすることが大切です。

限られた夜の時間を釣りをしている人全員が快適に楽しむために、譲り合いの精神を忘れないようにしましょう。
無断駐車をしない
釣り場によっては、漁業関係者や近隣住民が暮らしていることも考えられます。
私有地と知らずに無断駐車してしまうと、住民とトラブルに発展したり、警察に通報されたりする可能性があります。
釣り場周辺の駐車場の有無を事前に確認し、指定された場所に停めることが地域住民に対するマナーです。
釣りができる環境や地域住民に敬意を払い、釣りを楽しむ人として釣り場を守る行動を心掛けましょう。
夜釣りでは安全対策も重要
夜の海や川は、灯りの無い場所が多く視界が悪いため、事故のリスクが高まります。以下で紹介する安全対策をチェックして、安全に釣りを楽しみましょう。
足場確認と転落防止策を行う
暗い釣り場は足元の状況が分かりにくく、滑落事故が起こりやすい環境です。到着後はライトで足場を確認し、濡れた岩や苔のある場所は避けます。
滑り止め付きシューズを着用し、万が一転んだ時に備えて、荷物は片手で持てるよう整理しておくと安心です。
ライフジャケットは必ず着用する
夜釣りでは転落時に発見が遅れることが多いため、ライフジャケットの着用は必須です。膨張式タイプなら動きやすく、長時間の釣行でも負担になりません。
夜間は反射材付きやライト装着が可能なモデルを選ぶと、視認性が上がり救助がスムーズになります。万が一に備えて必ず装着しましょう。
できるだけ複数人で行く
単独釣行は緊急時の対応が遅れるリスクがあります。初心者は特に複数人で行くことをおすすめします。
仲間がいれば転落や体調不良などの緊急事態にすぐ対応でき、夜間の移動も安全です。スマホの位置情報共有アプリを活用しておくと、万が一離れた場合も安心です。
夜釣り初心者におすすめの道具
安全で快適に夜釣りを楽しむためには、専用のアイテムをそろえておくことが大切です。
暗闇では視界が限られ、仕掛けの操作が昼間以上に難しくなります。以下の内容を参考にして、夜釣りに適した装備を準備してみましょう。
調光式ヘッドライト

ヘッドライトは暗闇での作業に必須です。明るさを細かく調整できる調光式は、魚への影響を最小限に抑えつつ手元を照らせます。特に「赤色LED」を搭載したモデルは、夜釣りとの相性がとても良いです。
赤色LEDを使用するメリット
1. 魚が驚きにくい
多くの魚は赤い波長の光を認識しにくく、白色や青白い光に比べて警戒心を持ちにくいといわれています。赤色LEDなら水面を照らしても魚が散りにくく、釣果を落とすリスクを減らせます。
2. 暗所での視認性を保てる
赤色光は人の暗順応(暗さに目が慣れる働き)を妨げにくい特徴があります。白色ライトを点けると一気に瞳孔が縮み、ライトを消した後に視界が暗く感じてしまいますが、赤色なら目が暗さに慣れた状態を保ったまま作業ができます。
3. 周囲への配慮
赤い光は拡散しにくいため、他の釣り人や近隣住民の迷惑になりにくいというメリットもあります。
光には青い光や赤い光があります。青い光は「波長」が短く、赤い光は波長が長くなっています。波長が短いほど、光は強く「散乱」されます(青い光は強く散乱されます)。
引用元:Cannon|サイエンスラボ 空はなぜ青いの?
このため夜釣りでは、赤色LED+調光機能付きのヘッドライトが「魚に優しく、人にも快適」な選択肢として推奨されます。
防水仕様やUSB充電式を選べば突然の雨や長時間釣行にも対応でき、快適に夜釣りを楽しめます。
GENTOS(ジェントス)|赤色LED搭載ヘッドライト W STARシリーズ WS-743HD
日本の老舗ブランドGENTOSのモデル。赤色LEDモードがあります。見たところ明るさの段階切り替え・モード操作ができそうな仕様です。コスパ重視で夜釣り用に初めて買うライトとしておすすめ。
WINDFIRE ズーム可能3モード 赤色ヘッドランプ
ズーム機能付きで光の拡散・集束を調整可能。白色モード・赤色モードなど複数モードがあります。手元作業・遠くの視界確認など状況に応じて使い分けが可能です。
LEDLENSER MH5 400ルーメン(赤サブライト付)
ブランド品で信頼性が高め。白色メインで明るく使える一方、赤サブライトモードも搭載されており、夜釣りシーンで他の釣り人への配慮がしやすいことが魅力です。防水性や耐久性にも期待できるモデル。
滑り止め付きシューズ

濡れた岩場や防波堤での滑落防止に効果的な必須アイテムです。夜釣りでは暗闇で足場の状態を見極めにくく、少しの油断で転倒や海中への転落につながる危険があります。
釣り専用シューズはソールに強力なグリップを備え、ラバーやフェルトスパイクなど素材の違いで防滑性能が調整されています。防波堤やテトラポットにはラジアルソール、苔の付いた磯場にはフェルトスパイクなど、釣り場に合わせて選ぶことで安全性がさらにアップ。
足首を守るハイカットモデルや防水性・排水性に優れたタイプを選べば、長時間の釣行でも快適に歩けます。
シマノ FS‑175U GORE‑TEX・シューズ・LIMITED PRO
ゴアテックス素材で防水性・透湿性に優れ、濡れた磯や防波堤でも快適。ソールのグリップ力も高く安全性が高いモデルです。ハイエンドモデルで耐久性も期待できます。
シマノ EVAIR FS‑091I マリンフィッシングシューズ
マリンシューズのジャンルで軽量タイプ。完全なスパイク靴ほどの滑り止め力はありませんが、サンダルのように軽くて履きやすく通気性も抜群です。防波堤や船上など比較的穏やかな足場で十分使えるモデルです。
Pazdesign ライトウェイトウェーディングシューズ VI
フェルトスパイクソール付きで軽量設計。磯や浅瀬のウェーディングに適していて、フェルトの耐久性が必要だけど動きやすさを重視する人向けです。
ライフジャケット

ライフジャケットは、万が一の転落時に命を守る必須装備です。夜釣りは暗く周囲からの視認性が低いため、発見や救助が遅れるリスクが高く、ライフジャケットの着用が安全確保の基本となります。
ライフジャケットには種類があるため、自分にあったものを選びましょう。
種類 | 特徴や形状 | メリット |
膨張式タイプ | 水を感知すると自動で膨張する。 | 軽量で動きやすく、キャスティングがしやすい |
腰巻タイプ | ウエストポーチのように腰に巻くタイプ | 装着感が少なく、身動きを取りやすい |
ベスト型 | 体にしっかりと密着させて着用するため、安定した浮力がある | 収納ポケットが豊富で、荷物をまとめやすい |
膨張式タイプは軽量で動きやすく、キャスティングや移動の邪魔になりにくいのが特長。腰巻きタイプは装着感が少なく釣り動作を妨げず、ベスト型は収納ポケットが豊富で荷物をまとめやすいなどスタイルに応じて選べます。
夜釣りでは反射材付きやLEDライト装着可能モデルを選ぶと視認性が上がり、救助がスムーズに。国土交通省の型式認定(桜マーク)を取得した製品なら信頼性も高く、船釣りや堤防釣りの両方に対応できるため初心者にも安心です。
ライフジャケットには、水中で浮き上がる力が7.5kg以上あること、顔を水面上に維持できることなどの様々な安全基準が定められています。国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
引用元:国土交通省|海事:ライフジャケットの着用義務拡大
ダイワ DF‑2724 腰巻き インフレータブルライフジャケット
釣りブランド「ダイワ」の自動+手動膨張式ライフジャケット。腰巻きタイプなので動き回る釣りにも向いています。夏場や海水が多くかぶる場所での利便性が高いでしょう。
MOBBYS 多ポケット ベスト型 JCG
ベストタイプのライフジャケット。ポケットが豊富で小物類の収納に便利です。釣り具を持ち歩く人に向いています。肩・胸でホールドされるので落水時の対策も万全です。
VARIVAS VAL‑17 フィッシングベスト
釣りブランド・VARIVASの自動膨脹式PFD(ベスト型/肩掛けタイプ)。国土交通省の型式承認(桜マーク)TYEP Aを取得しており、遊漁船・小型船舶での着用要件を満たす救命具です。
ハーネス構造で体にしっかりフィットするため、釣りの際にも着ていて邪魔になりません。機能性と安全性のレベルが高いライフジャケットです。
夜釣りのマナーや安全対策をしっかりと学ぼう
夜釣りは昼間では味わえない静けさや大物との出会いといった魅力がありますが、暗闇ならではのリスクも多く存在します。足元が見えにくいことで転倒や滑落の危険が増し、周囲の釣り人や地元住民への配慮も欠かせません。
ライトの扱いやゴミの持ち帰りなど基本的なマナーを守ることはもちろん、ライフジャケットや滑り止めシューズ、調光式ヘッドライトなどの安全装備をしっかり準備することで、急な天候変化や思わぬ事故にも冷静に対応できます。
出発前には天気や潮汐のチェック、同行者との連絡体制の確認を行い、一人で釣りに行く場合は家族や友人に行き先と帰宅予定を知らせておくことも大切です。地域住民や環境への配慮を心がけて、楽しく釣りをしましょう。
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